6月12日にリリースされ、同日、YouTubeにてMVが公開された
Mrs.GREEN APPLEの新曲「コロンブス」が今、「差別的すぎる」「早く削除しろ」と炎上しています。
一体何があったのか?MVにどのような問題点があったのか
コロンブスの歴史的過去を振り返りながら解説していきたいと思います▼
Mrs.GREEN APPLEの新曲「コロンブス」について
Mrs.GREEN APPLEの新曲「コロンブス」とは?
“君を知りたい”
Mrs.GREEN APPLEの楽曲「コロンブス」の歌詞より
まるでそれは探検の様な
誰も知り得ない
優しい孤独にそっと触れる様な
“君を知りたい”
まるでそれはオーロラの様な
未だ知り得ない
素晴らしい絶景に
やっと辿り着いた様な
ほら また舟は進むんだ
ある恋愛感情を、コロンブスが成し得た偉業に例えて
「誰も知り得ない」や「未だ知り得ない」、「やっと辿り着いた」といった表現を用いた歌詞です。
曲調はアップテンポでリズム感がある夏に聞きたくなるような
ミセスらしい疾走感あふれる楽曲になっています。
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ミセスのMV「コロンブス」を制作(監督)したのは誰?
・まさかの人物だった!
Mrs.GREEN APPLEのMV「コロンブス」の登場人物
Mrs.GREEN APPLEのMV「コロンブス」に登場する人物について紹介します。
登場人物
- 大森元貴(Vo, G)=コロンブス
- 若井滉斗(G)=ナポレオン
- 藤澤涼架(Key)=ベートーヴェン
- 島の先住民たち=猿(着ぐるみ)
で、
Mrs.GREEN APPLEのMV「コロンブス」のストーリーは?
YouTubeで6月12日21時頃に公開された新曲MV「コロンブス」の大まかな内容はどんなものだったのでしょうか?
Mrs.GREEN APPLEのメンバーがコロンブスやナポレオンなど、歴史上の人物に扮していて、
訪れた島にいた類人猿に文明を伝えるような内容で、コカ・コーラのキャンペーンソングとして公開されたものでした。
それでは、一体何が「差別的な内容」だったのか詳しく見ていきましょう☟
【解説】ミセスのMV「コロンブス」の差別的内容とは?
MV「コロンブス」のシーンの中から、差別的要素が含まれるものについて説明していきます。
まず、最初のシーンは、海に浮かぶ島にある一つの家が映るところから始まります。
そして、次にコロンブスやナポレオンなどの歴史上の人物に扮したミセスのメンバーが家のドアを開けるシーンに移ります。
恐らく、このシーンは
コロンブスが新しい島を発見したことを連想させる
ものだということが分かります。
そして、さっそく一つ目の差別的要素が登場します…
①先住民を「猿」の着ぐるみで例えている
まず、開始早々アウトだと言われた要素が…
新しい島に辿り着き、その島にいた先住民のことを「猿」の着ぐるみで表現していることが差別的である言われています。
「猿」に例える必要がどこにあったのか?が疑問視されるところですね…
②先住民(猿)のことを見下している
猿に例えるだけでなく、その先住民(猿)に対して、文明について教えるシーンがあり
これが「猿に例えてを先住民たちのことを見下している」と捉えられているようです。
このように、実際に人力車を先住民(猿)に引かせていたり、先住民(猿)にピアノを教えるシーンがあります。
③コロンブスの植民地支配の象徴が伺える
コロンブスといえば、新大陸発見の功績が称えられている一方で、
「最低の虐殺者」「世界最古の奴隷商人」
としても知られています。
新しく発見した島(アメリカ大陸)で、先住民族(インディアン)に対して、数々の略奪や強姦、虐殺を行っていたと言われています。
コロンブスには、インディアンから黄金や宝石などの金目の物を強奪したり、奴隷として労働させていた奴隷商人という名があるのです。
そして、女性は性奴隷にされ、老人や子供は大量虐殺されたという歴史的過去もあります。
そんな植民地支配の象徴ともいえる描写が、MV「コロンブス」のところどころに散りばめられています。
それがこちら▼
先住民(猿)が仲間が死ぬ姿を嘆く映像をTVで観ている大森元貴(コロンブス)たちメンバーが涙を流していたり、
「先住民の死を哀れんでいるのでは?」と思わせるシーンがあります。
④「コロンブスの卵」の逸話を連想させるシーン
コロンブスの有名なエピソードとして「コロンブスの卵」という逸話をご存じでしょうか?
「コロンブスの卵」とは?
コロンブスの新大陸発見(インドへの航路発見)を祝うパーティで、
「海を西に進んだだけだ」「そんな事は誰にでもできる」と難癖をつけてきた貴族たちに、
コロンブスが「では、このゆで卵を立ててみてください」と提案し、
ゆで卵を立てることに苦戦する貴族たちを前に
ゆで卵の底をコンコンと少し割って実際に立たせてみせて、
「誰にでもできることであっても、最初にそれを行うことは知恵と勇気がいるもの」と反論したというエピソードです。
その「コロンブスの卵」についても、それを連想させるシーンがあるのです。
それがこちら▼
ゆで卵を立てることに苦戦する者(猿)や方法が分からずとりあえずゆで卵を食べる者(猿)が映し出され、
そのあとに、大森元貴(コロンブス)が実際に成功させて、人々(猿たち)が驚いています。
これもなぜ、貴族たちを猿に例えているのか?という疑問が生まれています。
Mrs.GREEN APPLEのMV「コロンブス」に対するネットの声
最後に、Mrs.GREEN APPLEのMV「コロンブス」を観た人たちのリアルな声をまとめてみました。
最初から最後まで全部アウト。
— 温泉ペンギン (@pen_pen2020) June 12, 2024
ちょっと酷すぎて、何から突っ込んだら良いのか。
事務所もレコード会社もこれ見てヤバいと思わなかったの?そもそも何でこの企画が通るの?
世界史を少しでも勉強した人が関係者に誰もいなかったの?https://t.co/HRMt8I8uDA
ミセスのMV「ミュージシャンじゃなくてPV作った監督がダメだろ」と思ってたけど調べたら本人がダイレクションしてるらしくってダメがスゴい
— するり音 (@suruli) June 13, 2024
ミセスのコロンブスのMV、もう最初の数十秒で色々無理すぎて見るのやめたけど、アーティスト本人が無知だったととしても、レコード会社、MVの監督や製作スタッフ、広告代理店、コカ・コーラのマーケ、これだけの人が関わっててあんなもんが世に出るのがすごいわ
— Nat (@sthlm_tokyo) June 13, 2024
そして、YouTubeのコメント欄にも、批判の声が相次ぎました…
このようにまだまだ、炎上は続きそうですね…
事務所やスポンサーの方たちは、恐らく現在も対応に追われていて、
今後、Mrs.GREEN APPLEとしても何かしらの対応が取られることと思います。
新しい動きがあるまでは、静かに待ちたいと思います。
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