東京都内で歌舞伎座の１２月公演「十二月大歌舞伎」の取材会に出席した、中村獅童さんの発言が話題になっています。
獅童は初お目見えする夏幹について「生まれつき両手の小指が欠損している状態」と障害があることを初めて明かした。
中村獅童、父も息子も『チャレンジド』 初お目見えする次男の障害公表し「最大のライバルが現れたと思っている」 (msn.com)
夏幹（なつき）くんは、一体何の病気なのか？病名や現在の状況について、調べてみました。
中村獅童の息子・次男の夏幹くんは何の病気・障害？
中村獅童さんの息子・夏幹(なつき)くんは「先天性四肢障害 」であることが分かりました。
「先天性四肢障害 」の中でも、夏幹くんの場合は、「合指症」ではないかと考えられます。
芸能人でいうと、乙武洋匡さんも「先天性四肢障害 」をもつ一人です。
先天性四肢障害について
全体での有病率は出生10,000人当たり7.9例であるといわれている「先天性四肢障害 」とはどんな病気なのか？
先天性四肢障害（congenital limb defect）とは，四肢の欠損，不完全な発達，過剰，または異常な発達が出生時に認められる状態である。
四肢の先天異常 - 19. 小児科 - MSDマニュアル プロフェッショナル版 (msdmanuals.com)
合指症（ごうししょう）とは？
夏幹くんの「合指症」とはどんな病気なのか？についてはこちら。
- 生まれつき、隣り合った指の一部または全てがくっついてしまっている状態
- 一般に胎児の手は、お腹の中で最初は1つにくっついており、その一部に裂け目が生じることにより手指ができる
→その分離が不十分な場合に、合指症が生じる - 人口1000～2000人に1人の割合で発症する
- 手では、中指と環指（薬指）がくっついていることが多い
- 皮膚性合指と骨性合指にわけられる
- 皮膚性合指：皮膚と筋肉だけがくっついている
- 骨性合指：骨までくっついている
夏幹君の場合は、後述※のとおり、骨性合指である可能性が高いです。
遺伝？原因は？
現時点で、遺伝学的な要因や環境因子を含めて、なぜ指の発生に異常が生じるのかについては、明らかになっていません。
治療方法
治療方法には、二種類あります。
- 外科的手技
- 義肢
※夏幹はくっついていた指の骨を切り離し、形を整える２度の手術を受けた。
とおっしゃっていたので、外科的手技をすでに二度受けられたことが分かります。
現在の夏幹くんの状態
現在の夏幹くんの状態は、まだ自分の指の障害について自覚はなく、日常生活に関してはほぼ支障がないそうです。
今後、物が掴みづらいなどの日常生活における支障が出てくることと思いますが、リハビリや家族や周りの支えによって問題をクリアしていっていただきたいですね。
次男の夏幹くんに対する中村獅童の想い
生まれた時の思いを聞かれた獅童さんは、
「これからどんな人生を歩んでいくんだろうなと思った時、最初に泣きました」と、父親としての率直な心境を吐露されていました。
また、役者としての夏幹くんへの期待としてこんな風にも語っておられました。
「子どもの気持ちを尊重した。障害は役者にとって最大の武器になる。うれしいことや悲しいことはすべて芝居につながる」と断言、「僕は最大のライバルが現れたと思っている。”チャレンジド”ですよ、僕も」と家族で乗り越えていく覚悟を示しておられました。
公表に至った経緯については、「かわいそうとか同情して欲しくない」という理由からだったそうです。
途中涙ぐむ中村獅童さんの姿もあり、同じ子を持つ親としてとても胸が熱くなりました。
ご家族の固い絆で、今後も様々な壁を乗り越えていっていただきたいなと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。